公開:2026.05.13 更新:2026.05.13
いざ葬儀の日程を決める際、カレンダーの「友引」や「仏滅」の文字を見て、不安になる方は非常に多いのではないでしょうか。
「縁起が悪い日に葬儀をして、親戚に何か言われないだろうか」 「もし明日亡くなったら、友引と重なってしまう。どうすればいい?」
このような悩みは、喪主を務める方なら誰しもが抱くものです。特に、ご高齢の親族がいらっしゃる場合、気苦労は絶えません。 結論からお伝えすると、仏教において六曜は本来無関係であり、「仏滅」に葬儀を行っても全く問題ありません。しかし、「友引」だけは火葬場の休業日や地域の慣習として避ける傾向が強いのが現実です。
本記事では、六曜それぞれの意味と葬儀の可否、親族へのスムーズな説明方法、そして六曜以上に優先すべき「火葬場と安置場所」のリアルな事情について、京都・滋賀で65年以上の実績を持つ「セレマ」が分かりやすく解説します。 これを読めば、迷うことなく自信を持って、故人様にとってもご遺族にとっても最適な日程を決められます。
葬儀の日程を決める上で、まず理解しておきたいのが「六曜(ろくよう)」と仏教の関係性です。
六曜とは、中国から伝わった占いが起源とされる暦注(暦に記載される日時・方位などの吉凶)の一つです。日本では鎌倉時代末期から室町時代にかけて伝来し、江戸時代に庶民の間で流行しました。 ここで重要なのは、六曜は仏教の教えとは一切関係がないという事実です。 お釈迦様の教えに「日の吉凶」を選ぶという概念はありません。
そのため、宗教的な観点だけで言えば、どの日程で葬儀を行ってもマナー違反にはならないのです。 しかし、日本社会では長い間、冠婚葬祭の日取り決めに六曜が使われてきたため、「心情的なマナー」として定着している側面も無視できません。
「仏滅(ぶつめつ)」という字面から、「仏様が滅する=縁起が悪い」と連想されがちですが、これは誤解です。
本来は「物滅」と書き、「すべての物が一旦滅び、新たに始まる」という意味を持っていました。つまり、「悪縁を断ち切り、新しいスタートを切る」という解釈もできるため、故人が現世への未練を断ち切って旅立つ葬儀には、むしろ適しているとさえ言われています。
実際に、多くの葬儀が仏滅に行われており、何ら問題はありません。もし親族から心配された場合は、「仏教では関係がないこと」と「新たな旅立ちの日であること」を伝えて安心させてあげましょう。
一方で、「友引(ともびき)」は葬儀において最も避けられる日です。その理由は大きく分けて2つあります。
迷信的な理由
「友を引く」という語呂合わせから、「故人が親しい人を冥土(あの世)に連れて行ってしまう」と忌み嫌われてきました。
物理的な理由(重要)
多くの地域で、この迷信に配慮して火葬場が「友引」を定休日(またはメンテナンス日)に設定しています。
特に2つ目の理由は切実です。いくらご遺族が「迷信は気にしない」と考えても、火葬場が稼働していなければ火葬は行えません。 結果として、「友引にお通夜を行い、翌日の(友引明けの)お昼に葬儀・告別式を行う」というスケジュールが一般的になっています。
葬儀の日程を検討する際に役立つよう、六曜それぞれの意味と、葬儀・お通夜への適性を表にまとめました。 基本的に、「友引」の葬儀(告別式)以外は、どの日に行っても問題ありません。
| 六曜 | 読み方 | 意味・吉凶 | 葬儀(告別式) | お通夜 |
|---|---|---|---|---|
| 先勝 | せんしょう | 「先んずれば即ち勝つ」。 午前は吉、午後は凶。急ぐことは良いとされる。 |
○ 問題なし | ○ 問題なし |
| 友引 | ともびき | 「凶事に友を引く」。 朝晩は吉、正午は凶。 |
× 避ける傾向 | ○ 問題なし |
| 先負 | せんぶ | 「先んずれば即ち負ける」。 午前は凶、午後は吉。平穏に過ごすべき日。 |
○ 問題なし | ○ 問題なし |
| 仏滅 | ぶつめつ | 「仏も滅するような大凶日」。 何事も慎むべきとされるが、葬儀は別。 |
○ 問題なし | ○ 問題なし |
| 大安 | たいあん | 「大いに安し」。何事においても吉。 結婚式などの慶事に好まれる。 |
○ 問題なし | ○ 問題なし |
| 赤口 | しゃっこう | 「赤」が血や火を連想させるため、 火の元や刃物に注意が必要な日。 |
○ 問題なし | ○ 問題なし |
もしもの時は突然訪れます。いざという時に慌てないよう、ご自宅近くのホールの場所を確認しておきませんか?
喪主様が気にしていなくても、親族の中に「友引に葬式なんてとんでもない!」と強く主張される方がいらっしゃるケースは少なくありません。 葬儀は親族全員で故人を送り出す大切な儀式ですから、無用なトラブルは避けたいものです。 そのような場合は、決して「迷信だから」と一蹴せず、以下のように説明してみてはいかがでしょうか。
「お寺様(ご住職)に確認したところ、仏教ではお日柄は関係ないそうです」
専門家の権威を借りるのが最もスムーズです。特に浄土真宗では、親鸞聖人が「日の吉凶を選ぶことは迷信である」と明確に否定しています。
「最短の日程で送ってあげたいのですが、火葬場の空き状況でどうしてもこの日になってしまうようです」
個人の意志ではなく、物理的な制約であることを伝えます。
地域や火葬場の事情により、どうしても友引の日に出棺しなければならないこともあります。 京都や滋賀などの関西地方の一部では、そのような場合に「友引人形(身代わり人形)」を棺に入れる風習があります。 これは、人間の身代わりとなる人形を棺に入れ、「友の代わりにこの人形を連れて行ってください」と願うためのものです。この配慮をすることで、六曜を気にする親族の方にも納得していただけるケースが多くあります。
もし不安な場合は、打ち合わせの際にセレマのスタッフへご相談ください。地域の風習に合わせた最適な対応をご提案いたします。
ここまで六曜について解説してきましたが、実際の日程決めでは、六曜よりも優先しなければならない「4つの条件」があります。 これらが整わなければ、大安であっても葬儀を行うことはできません。
火葬場の空き状況
希望する日時に火葬場の予約が取れなければ、葬儀の日程は確定できません。特に都市部では混雑しており、希望通りの時間が取れないことが増えています。
僧侶(宗教者)の都合
菩提寺(お付き合いのあるお寺)がある場合、ご住職の予定を確認する必要があります。土日は法事などで多忙なことが多いため、早めの連絡が必須です。
遺族・親族のスケジュール
遠方から来る親族が到着できる時間や、仕事の都合なども考慮します。
葬儀を執り行う場所の都合
葬儀をする場所が空いていなければ、希望の日に葬儀を行えない事があります。シティホール、寺院教会、集会所、火葬場葬祭棟等、葬儀をする場所が希望の日に空いているかも葬儀の日程を決めるために必要となります。
これらを総合的に判断した結果、たまたま「仏滅」になることは往々にしてあります。その際は「皆が集まれる日を優先しました」と伝えれば、誰も反対はしないでしょう。
実は今、葬儀の日程決めで最も深刻な問題となっているのは、六曜そのものではなく「友引明けの混雑」です。 厚生労働省の「人口動態統計」によると、日本の年間死亡数は150万人を超え、増加傾向にあります。
出典:人口動態調査|厚生労働省
亡くなる方が増えている一方で、火葬場の数は限られています。 さらに、多くの葬儀が「友引」を避けて日程を後ろ倒しにするため、友引明けの火葬場には予約が殺到し、数日待ちになることも珍しくありません。 日程が延びてしまうと、ご遺族にとって心理的・体力的な負担になるだけでなく、ある重大な問題が発生します。 それが、「ご遺体の安置場所をどうするか」という問題です。
日程が決まるまでの間、故人様のお体をどこかに安置しなければなりません。 昔のようにご自宅の畳の部屋に安置できれば良いのですが、現在はマンションなどの集合住宅にお住まいの方も多く、「エレベーターに乗らない」「近隣への配慮が必要」といった理由で、自宅安置が難しいケースが増えています。
もし火葬場が混雑し、葬儀が1週間後になってしまった場合、その期間中ずっとご自宅でご遺体の状態を管理するのは、ご遺族にとって大変な負担です。 だからこそ、葬儀社を選ぶ際は「価格」や「プラン」だけでなく、「しっかりとした保冷設備のある専用安置室を持っているか」を必ず確認してください。
私たちセレマは、京都・滋賀・大阪エリアで地域密着の葬儀をお手伝いして65年以上になります。 多くのご遺族が直面する「安置場所がない」「日程が決まらない」という不安を解消するため、セレマでは以下の体制を整えています。
全ホールに「専用安置室」を完備
ご自宅に戻れない場合でも、病院や施設から直接、弊社の安置室へご搬送いただけます。 衛生管理が行き届いた個室で、故人様を大切にお預かりします。
エリアNo.1のホール数による調整力
京都・滋賀エリアで圧倒的な数の自社ホールを展開しているため、もし希望のホールが混雑していても、近隣の空いているホールをすぐにご提案できます。
友引や混雑時の日程調整、ご遺体の安置について不安なことはありませんか? セレマなら24時間365日、プロが親身にご相談に乗ります。まずは資料請求で、安心の設備とサポート内容をお確かめください。
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