公開:2026.06.23 更新:2026.06.23
急な訃報を受け、クローゼットから喪服を出した際、「一番下のボタンは留めるんだっけ?外すんだっけ?」と迷う方は少なくありません。
葬儀の場では、ご遺族や他の参列者の目もあり、ささいな着こなしの間違いが「マナーを知らない」という印象を与えてしまうのではないかと不安になるものです。
この記事では、シングルやダブルなどスーツの種類ごとの「正しいボタンの留め方(アンボタンマナー)」をわかりやすく解説します。
出発前にサクッと確認するだけで、服装への不安がなくなり、自信を持って故人様とのお別れに向き合うことができます。ぜひ参考にしてください。
葬儀の場であっても、スーツの一番下のボタンは留めないというアンボタンマナーが基本ルールとして適用されます。
一番下のボタンは飾りのため、留めるとスーツの型崩れや不自然なシワの原因になってしまうからです。
例えば、起立時や焼香の際にシワが寄ったスーツは、だらしない印象を与えてしまいます。
したがって、葬儀であっても一番下のボタンは外しておくのが正しい着こなしです。
シングルスーツの場合、ボタンの総数によって留める位置が変わるのが特徴です。
2つボタンなら「上だけ」、3つボタンなら「真ん中だけ(または上と真ん中)」を留めるのがスーツの基本構造だからです。
実際に2つボタンのブラックスーツを着用する際は、上のボタンを留め、下のボタンは外します。段返り3つボタンの場合は、一番上も飾りのため真ん中のみを留めます。
お手持ちのスーツのボタン数を確認し、正しい位置を留めて参列しましょう。
ダブルスーツの場合はシングルスーツとは異なり、一番上の飾りボタンを除く、留められるボタンをすべて留めるというのが葬儀における一般的なマナーです。
ダブルスーツはボタンを留めることでシルエットが美しくなるよう作られており、フォーマルな場では一番下のボタンまでしっかりと留めることで、より厳格できちんとした印象になります。
例えば、6つボタン2つ掛けのダブルスーツなら、一番上の飾りボタンはそのままにし、下の2つのボタンを両方とも留めます。また、シングルスーツとは違い、着席時もボタンは外しません。ダブルスーツを着用する際はアンボタンマナーを適用せず、適切にボタンをすべて留めて参列しましょう。
スリーピース(ベスト着用)の場合、ジャケットのボタンはすべて開けておくのが正しいマナーです。
ベスト自体がフォーマルな装いであり、ジャケットのボタンまで留めると窮屈で不自然に見えてしまうからです。
実際にベストを着用する際は、ジャケットのボタンは全開にし、ベストの一番下のボタンのみ外しておきます。
スリーピースで参列する際は、ジャケットのボタンを無理に留めないよう注意してください。
男性とは異なり、女性のブラックフォーマルの場合はボタンを一番下まですべて留めるのが正しいマナーです。
女性の礼服にはアンボタンマナーが存在せず、肌の露出を抑えることが弔事の基本とされているためです。
例えば、ジャケットやアンサンブルのボタンは、一番上から下までしっかりと留めて着用します。
ご夫婦で参列される際など、男性と女性でルールが全く異なる点に十分注意しましょう。
葬儀での服装は、ボタンの留め方だけでなく、立場に合わせた格式を選ぶことが非常に重要です。
ご遺族側か一般参列者かによって、求められる喪服のレベルが明確に異なるからです。
服装の格式を間違えると、ご遺族より格上の服装をしてしまうなどの重大なマナー違反につながります。
ここでは、喪服の3つの格式と、ビジネススーツの代用可否について詳しく解説します。
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」という3つの格式が存在します。
葬儀の規模や参列者の立場に応じて、最も適切な服装を選ぶ必要があるためです。
喪主や親族は最も格式高い「正喪服(モーニングなど)」、一般的な参列者は「準喪服(ブラックスーツ)」、急なお通夜には「略喪服(ダークスーツ)」を着用します。
一般的なお通夜や告別式に参列する場合は、準喪服であるブラックスーツを選べば間違いありません。
黒のビジネススーツを葬儀の場で代用するのは避けるべきです。
喪服の黒(漆黒)とビジネススーツの黒では、光沢や色の深みが全く異なるからです。
実際に明るい屋外や式場の照明の下では、ビジネススーツの光沢やグレーがかった色が目立ち、周囲から浮いてしまいます。
大人の身だしなみとして、いざという時のために専用の略礼服や喪服を必ず用意しておきましょう。
スーツの着こなしが完璧でも、小物選びを間違えるとマナー違反になってしまいます。
葬儀の場では、華美な装飾や殺生を連想させるアイテムは厳禁とされているからです。
例えば、光沢のあるネクタイや金具の目立つ靴は、弔事にはふさわしくありません。
周囲から「常識がない」と思われないよう、見落としがちな小物のNGマナーも確実に確認しておきましょう。
葬儀の場でボタンダウンシャツを着用するのは明確なマナー違反です。
襟にボタンがついたシャツは、スポーツ競技が発祥のカジュアルなアイテムだからです。
実際に弔事で着用すべきなのは、レギュラーカラーまたはワイドカラーの「白無地シャツ」です。
急な訃報であっても、必ずフォーマルに適した白のレギュラーカラーシャツを選びましょう。
葬儀では、ネクタイや靴などの小物にも細かなルールが定められています。
華美な装飾を避け、悲しみを表す場にふさわしい控えめな装いが求められるためです。
具体的には以下の点に注意して小物を選びます。
細部までマナーを守ることで、故人様への誠実な弔意をしっかりと示すことができます。
服装を整えた後は、実際の式場での振る舞いや作法についても確認しておくことが大切です。
実際に、約9割の方が「葬儀のマナーに自信がない」と回答しているように、葬儀の現場では、挨拶や香典の渡し方など、服装以外でも迷う場面が多くあります。
出典:約9割が葬儀のマナーに自信ナシ!特に不安なのは「焼香・献花などの作法」が最多に|株式会社NEXERとハタオ葬儀社の調査
ハタオ葬儀社
失敗を恐れず故人様とのお別れに集中できるよう、基本的な振る舞いを事前に押さえておきましょう。
受付での挨拶や香典の渡し方には、弔事特有の厳格な作法があります。
ご遺族への配慮として、お悔やみの言葉や袱紗(ふくさ)の扱い方が重んじられるためです。
受付では「この度はご愁傷様でございます」と短く挨拶し、香典は寒色系の袱紗から取り出して、相手から文字が読める向きで両手で渡します。
いざという時に慌てないよう、一連の流れを事前にシミュレーションしておくと安心です。
葬儀の作法や慣習は、地域によって大きく異なる場合があります。
昔からの風習や宗派の違いにより、一般的なネットの知識だけでは対応しきれないことがあるからです。
公正取引委員会の調査によれば、近年は「家族葬」などの小規模な葬儀が増加傾向にあり、それに伴い作法も多様化しています。
だからこそ、地域の事情に精通したプロフェッショナルである葬儀社のサポートが重要になります。
地域の慣習や細かな作法に迷われた際は、実績豊富なプロにお任せください。セレマでは、葬儀に関する事前のご相談を24時間受け付けております。
葬儀での服装マナーは、故人様やご遺族への敬意を表す大切な要素です。
ボタンの留め方一つに気を配る誠実な姿勢は、必ず周囲にも伝わるからです。
シングルスーツは一番下を開ける、女性の喪服はすべて留めるなど、基本を押さえるだけで自信を持って参列できます。
この記事の要点を以下にまとめます。
葬儀に関する事前準備やご相談は、ぜひ「セレマ」にお任せください。
京都・滋賀・大阪などで圧倒的な実績を持つセレマでは、細かな作法から式全体の進行まで、ご遺族・ご参列者の皆様が心置きなくお別れできる環境をトータルでサポートいたします。
ご不安な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
ボタン一つにまで心を配るあなたのお気持ちは、きっと故人様やご遺族にも伝わります。私たちセレマは、その温かなお気持ちを大切にし、後悔のないお見送りを全力でサポートいたします。
もしもの時に備えておきたい方、葬儀についてご不安がある方は、ぜひお気軽にセレマまでお問い合わせください。